eMoto Onlineでも紹介してきました、中国のスタートアップ企業 Evoke Motorcyclesから新たなeMotoの世界への布石となる技術が発表されました。

15分で80%充電=航続160km~
Evoke Motorcyclesのリリースによると第2世代のバッテリーの試験に入ったようです。
現状のバッテリーと充電器では110Vで8時間、220Vで4時間の充電時間が必要ですが、今回発表されたバッテリーが実用化されればレベル2の充電器を使うことで80%までの充電時間がわずか15分に。
お茶をしている間に航続距離が160km以上(Evoke Motorcycles Urbanシリーズ)となり実用性が格段に上がります。また今はそこまで大きな問題ではありませんが電動の普及には充電ステーションの数と充電時間が重要になります。
数を増やしても回転が早くなければ完全な電動社会は産まれません。
ここまではどの電動メーカーも自社の製品のパワーや航続距離、価格で争ってきましたが、電動社会へのシフトにはこの充電時間が大きく寄与します。
またEvoke Motorcyclesの面白い、他の会社との大きな違いはバッテリーの利用を2輪に限らず、多岐にわたって利用できるように考えていることです。

小型EVから家庭用バックアップとして
今回発表した第2世代バッテリーは急速充電に対応するとともに、モジュールとしても使えるので小型EV用のバッテリーとして、または家庭用の蓄電池として使うことも念頭に開発されています。

eMoto OnlineがEvoke Motorcyclesを訪れたのは今年の5月(中国行ってきた!)。その時点ですでに次世代のバッテリーについて語っていました。性能を上げるのはもちろん、二次利用やリサイクル、廃棄までを考えて開発しないと電動化の意味がなくなってしまうと。
中国ということで使い捨て、環境は後回しという印象を持っていましたが、ことバッテリー、電動化については世界の先をゆく中国なだけにそこに産まれる問題にもいち早く気づいて取り組んでいます。
クルーザーモデルにワクワク
そしてEvoke Motorsといえば今月にミラノで開催されるEICMAにてクルーザーモデルの発表を控えています。今回の次世代バッテリーを搭載するのか?航続はどのくらいなのか?(噂では400km近いとか!?)、値段は?
取材に行ったからと贔屓しているわけではありませんが、性能、値段、姿勢がすべてユーザー目線のEvoke Motorcycles。電動化の普及に関しては、正しい未来を見据えている気がします。

参考記事