既存大手 vs 新興中小 戦いが勃発か!?
イタリアのミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショーEICMAは予測通り、eMoto(電動バイク)元年となりました。
すでに他の日本のメディアでも色々と紹介されているのですが皆さんはどれが気になりましたか?
そんな中でeMotoがちょっと気になったのが今回ご紹介するニュース。
イタリアのスクーターの代名詞Piaggioがドイツの新興スタートアップ企業Kumpanほか3社の製品を模造品として警察(財務警察)に告訴。Kumpan車のブースから車両が没収される事件が起こったことです。
Piaggio本社で保管!?
EICMA開催のタイミングでの押収に加えてPiaggioが押収した車両を自社で保管するように申請したことも更に気にかかります。詳しい手順は知りませんが、通常は押収した物は警察が保管してその真意を調べると思うのですが、この件ではPiaggioは自社への配送を希望していたとか。
さすがにそれは実現しなかったようで、現在も車両は財務警察で保管されているようですが、なぜに自社での管理下に置こうとしたのでしょうか?気になります。


似てる?
車両を押収されたKumpan社のCEO Patrik Tykesson氏によると、
車両の設計、製造、システムには類似はありません。今回、デザインでの類似ということで押収となりましたが明らかに弊社に対する妨害行為だと認識しています。納得はいきませんが、私達のような小さなスタートアップ企業がPiaggioのような大きな企業にとって脅威になってきているということでもあります。
とのこと。EICMAという重要なイベントでの妨害ということで損害賠償も検討中のようです。

今回の主役となった車両はこの2台

左が押収されたKumpan社の1954 Ri Sport モデル
右がPiaggioが真似をされたと主張するVespa GT
全体を見ないと分からないかも知れませんが、どう思いますか?
イタリアの電動専門サイト「vaielettrico.it」で紹介されているように他にも似ている車両はいくらでもあり、またVespa GTはすでにカタログ落ちしているモデル。
戦いの行方は?
eMoto Onlineとしても気になるニュース。英語記事が少ないこととイタリア語記事だと偏りそうなのでグーグル先生にドイツ語記事を翻訳してもらったりして概要の把握を試みていますが、今のところはここまでの情報しか入ってきていません。
使わなくなったGTの部品が下請けから流れてるのか、それとも機構にPiaggioの特許の掛かった部品があるのか、はたまたPiaggioがどうしても作り出せない技術を盗み出そうとしたのか、すべてパフォーマンスなのか。
自動車業界でも起こっている既存の大企業とスタートアップ企業の戦い、
まずは行方を見守ってみましょう
参考記事