中国の国家規格GB/Tとの協定で新たな共通となる充電規格を作ることになっていたCHAdeMOの新規格、プラグのプロトタイプが紹介されました。
普通車用の他にも高出力、低出力のモデルを開発中
CHAdeMOは中国電力事業聯合会(CEC:China Electricity Council)と共に両政府の後援を受けながら新たな世界標準となる充電規格の開発を行っています。そのプロタイプがCHAdeMOの総会で紹介されたようです。

この新しい規格は今までのCHAdeMOとGB/Tにも対応するもので、出力は900kW(900A 1,000V)。
また同時に大型車両用のパンタグラフ式(自動接続)高出力充電器と小型車両用の低出力(5-20kW, DC20-120V)のCHAdeMO式充電器も開発中とのこと。
中国のGB/T規格と日本のCHAdeMO規格が協業することで世界の9割の充電器をそのまま使える利点がりますが、実際にその9割のほとんどは中国にあり、まだまだ充電器の広まっていないヨーロッパやアメリカではCCSというCHAdeMOとは違った通信プロトコルを使った充電規格が広がっています。
数では中国と日本で世界の9割となりますが、地図の広さでいくとヨーロッパとアメリカ(南米も含め)が大きな力を持ちそうな気がします。
伏兵としては電動自動車の先端を行くアメリカのテスラが広める独自のスーパーチャージャーの通信プロトコルがCHAdeMOと同じということで、中国+日本+テスラの構図が産まれれば世界統一規格を実現できるかも!?
世界の電動化を一気に進めるであろうテスラのモデル3が充電規格の明暗を分けるのかもしれません。
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