ミラノの世界的なモーターサイクルショーEICMA(エイクマ)で突如現れたカワサキ製の電動バイク。そのスペックが公表されたとのことですが、現状ではちょっと残念な数字。

スクーター並のスペック?
電動モビリティニュースサイトのElectrekによると公表された数字は
モーター:定格10kW(最大20kW) / 13hp (27hp)
航続距離:100km(市街、高速の記載なし)
重量:219kg
ニンジャ650のフレームにバッテリーとモーターを搭載した車両がEICMAの会場では展示されていましたが、バッテリーが大きい割に航続がかなり短く、かつ出力もBMWの電動スクーター並(訂正:C evolutionの出力は最大35kWなのでそれ以下でした)、航続に至っては原付きクラスの電動スクーター並とのことで、華やかに登場した割には魅力のないスペック数字です。

もちろんモーターサイクルは数字では表せないことがたくさんあります。車両を扱う楽しみや加速(トルクについては発表がありません)など未知数は大きいのですが、航続距離100kmは電動バイクとしてツーリングなどの楽しみには対応できません。他社が航続距離300kmを見据えている中でその3分の1です。
また車両の写真を見ても大きく場所を取るバッテリーと充電器などのコントローラー、ミッションなど、配置の試行錯誤は見られますが、時代の先を行けている感じはしません。

次はeMotoメーカーを吸収?!
今回のEICMAではイタリアのBIMOTA(ビモータ)との協業で発表したTESI H2など相変わらずカワサキにしかできない革新的な車両も発表されています。

次はeMotoで先をゆくメーカーを吸収して、時代を2個ぐらい飛ばした車両を発表してほしいですね。そしてできればカワサキにしかできない、エッジの効いたサーキット専門のマンスター電動バイクを発表してほしいです。
例えばあの、世界記録をもったレーサーレプリカeMotoメーカーとか!?

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